高度生殖医療の歴史とその種類

高度生殖医療は、イギリスの外科医、パトリック・ステプトウと
ケンブリッジ大学の生物学者、ロバート・ジェフリー・エドワーズが
体外受精の理論を構築し、1978年7月に、世界で初めての
試験管による妊娠・分娩に成功しました。

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その時に生まれた試験管ベイビーの第一号が
ルイーズ・ブラウン(女性)さんとなります。

ルイーズさんは、その後、問題なく普通に育っていきましたが、当時のイギリスでは、この妊娠技術に対して非難する声も多く、世界中で注目された出来事でもありました。

しかし、不妊に悩む多くの夫婦にとっては、大きな希望となり、体外受精を受けたいという声も多数ありました。

今では、体外受精は当たり前のように行われていますが、
ステプトウ博士とエドワーズ博士が発明した生殖医療技術は、
体外受精-胚移植(IVF-ET)と呼ばれるようになりました。

※IVF-ET(in vitro fertilization-embryo transfer)

この体外受精-胚移植(IVF-ET)は、一般的に「体外受精」と
呼ばれています。

高度生殖医療の種類

1978年に体外受精-胚移植の技術が確立して以来、
高度生殖医療は急速に発展していきました。

体外受精は、高度生殖医療としては初めて確立された不妊施術
ではありますが、高度生殖医療は、体外受精-胚移植だけではありません。

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その他にも、次のような高度生殖医療が次々と
生まれるようになりました。

【体外受精-胚移植以外の他の高度生殖医療】

■卵細胞質内精子注入法(ICSI):イクシー法
特殊な細い針を用い、針内に精子を吸引し、卵の細胞内に
直接精子を注入して受精を図る方法を言います。

これらの処理は、顕微鏡で確認しながら行うため、顕微授精
の代表的な施術法として知られています。

■接合子卵管内移植(ZIFT):ジフト法
身体の外で受精させた受精卵(前核期胚)を卵管内に移して
妊娠を図る方法を言います。全身麻酔による手術が必要で
、 体外受精-胚移植で妊娠できなかった時に、次の施術ステップ
として行われることがあります。

■卵管内配偶子移植(GIFT):ギフト法
卵子と精子を直接、卵管内に移して妊娠を促す方法を言います。
ZIFT法(ジフト法)と同じく手術が必要となりますが、受精を待たずに
卵管内に注入する点がジフト法と異なります。

ジフト法とギフト法は、採卵、媒精までは体外受精-胚移植
と変わらないですが、胚になる前に卵管内に受精卵を移植する
点で異なります。

なお、ジフト法とギフト法は、高度な手術が必要となるため、
体外受精-胚移植と比較し、施術を受けられる医療機関が
限られています。