鍼灸で基礎体温を整える – 不妊治療のすずらん鍼灸院Q&A

なぜ鍼灸で基礎体温が整うのですか?

Q 基礎体温がなかなか安定しないので、病院に通ったのですが一向に解決しませんでした。基礎体温を整えるのに鍼が良いことを聞いて、評判のよい鍼灸院を探していますが、鍼灸院でも基礎体温表は必要なのでしょうか?基礎体温をつける意味がわからないし、鍼灸でなぜ基礎体温が整うのかもよくわかりません。

基礎体温は体の健康度を現すバロメーター

 基礎体温は体の健康度を現すバロメーターです。基礎体温を付けないと、体の状態を詳しく把握することができないので、妊娠を希望するのであれば、当院でも基礎体温表を必ずつけることをお勧めしています。

「基礎体温がなかなか安定しなくて不安」ということですが、当院でも、基礎体温がきれいな2層になっている状態で初診に来られる方ばかりではありません。

基礎体温が安定せず、妊娠できないで悩んでいる患者さんもいますので、必要以上に追い込まれる気持ちにならなくても大丈夫です。

基礎体温の乱れの4つのパターン

基礎体温が安定しない事例を大きく分けてみると、以下の4タイプになります。

1. 高温期と低温期の2相に分かれていない
2. 全体的に体温が低い
3. 高温期が短い
4. 低温期から高温期への移行がスムーズにいかない

基礎体温の乱れは、排卵力の低下や黄体の機能不全などが原因となりますが、本当の原因をたどるとホルモンバランスの乱れがあります。

さらにホルモンの分泌を調整するのが、自律神経になります。鍼灸では、自律神経の乱れにより崩れた体のバランスを正常に整えつつ、局部的には生殖器官の安定化を促すツボに鍼を打つことで、基礎体温を整える治療を行います。

東洋医学は西洋医学よりも遥かに長い不妊治療の歴史を持っている

西洋医学の不妊治療の研究は近年確立されたものであり、歴史は数十年とまだまだ短いです。東洋医学は古来より不妊の真の原因とその克服法が確立されていました。

不妊と深く関係する3要素「肝・脾・腎」

東洋医学では、体の健康を表す要素として、五臓(肝・心・脾・肺・腎)と呼ばれる概念があります。このうち、不妊に深く関係するのが「肝・脾・腎」の3要素になります。

「肝」の働きについて

「肝」は、「気」や「血」を体内に巡らせる働き、西洋医学的にいえば自律神経やストレスと関係があります。「気」が乱れると血液の巡りが悪くなります。そして、血液を通して運ばれる十分な栄養が生殖器官に届かなくなり、ホルモン分泌にも異常が生じるようになります。「血」は体温やストレスと関係があります。

ストレスなどで「血」のバランスが崩れると精神的に安定せず、さらに血流を悪くさせてしまいます。

「脾」の働きについて

「脾」は、体内に取り入れた栄養素を吸収する働きがあります。この働きが劣化すると、栄養を消化・吸収する機能が低下し、生殖器官に届いた栄養を吸収しにくくなります。その結果、お腹や生殖器官に冷えが生じるようになります。

「腎」の働きについて

「腎」は最も生殖器官と深い関係があり、成長や発育の役割を司ります。「腎」は生殖機能そのものを担っているため、この働きが低下しているとホルモン分泌が低下することになります。

西洋医学では、不妊の原因は子宮や卵巣にあるとし、
生殖器官に絞った治療を行います。

東洋医学では、生殖機能はもちろんですが、それ以上に体全体のバランスを重要視しています。「生殖器官がなぜ低下するのか」の根本原因を追究し、解決していきます。

このように東洋医学の鍼灸による不妊治療は、西洋医学よりも奥深い研究が行われています。