腹腔鏡検査 – 不妊施術のすずらん鍼灸院Q&A

腹腔鏡検査とはどのような検査ですか。

不妊で病院に通って2年近く経ちました。人工授精のステップまで進んで何度も人工授精を行いましたが、妊娠できませんでした。最初の基本検査では原因が見つからず、そのまま不妊施術を進めましたが、結局ダメでした。

体外受精を受けるかどうか考えていたところ、先生から腹腔鏡検査を勧められました。ただ、検査でこれ以上時間を費やしたくなく、また原因不明だったら時間を無駄にしてしまいます。

腹腔鏡検査とはどのような検査なのか、本当に不妊の原因が見つかるのか、アドバイスを頂けると嬉しいです。

腹腔鏡検査について

 腹腔鏡検査は、6大不妊検査などの通常のステップでは行われることはなく、この検査を勧められる方は少ないと思います。

腹腔鏡検査とは腹部に小さな孔をあけて、その穴から直径5~10mmの腹腔鏡と言われる内視鏡を挿入して腹腔(ふくくう)内を直接、目で観察する検査法を言います。

通常、病院で行われるレントゲン検査ではあくまで撮影による確認ですが、腹腔鏡検査は、内視鏡を使って腹腔内を目視で確認できるため
さらに詳しい内腔の状態を検査することができるのです。

さらに子宮卵管造影検査で見落とされる異常が見つかることがあり、
特に小さな子宮内の疾患を見つけるのに欠かせない検査法とも
言われることがあります。

基本検査では見つけることができず、より小さな病変が
疑われる場合にこの検査を勧められることがあります。

腹腔鏡は英語で「Laparoscopy」と表現されることから
「ラパロ(検査)」と呼ばれることもあります。

腹腔鏡検査で新たな原因が発見できる可能性はどれだけか

腹腔鏡検査を先生が勧める一番の理由は、はっきりしない不妊の原因を
調べることと思います。

少し古い調査結果になりますが、一般基本検査において、
原「因不明の不妊」と診断された人の割合は10~15%ですが、
腹腔鏡検査を行うと10%以下になるという報告がありました。

確かに、原因不明の割合が腹腔鏡検査を行うことで最大5%以上
低くなるので、有効な検査法といえると思います。

この5%という数字からわかるとおり、腹腔鏡検査で原因が
見つかるよりも原因が見つからない方の割合が多いという事実もあります。

この5%が低いとみるか希望があるとみるかは、人によって
見方が変わると思います。

腹腔鏡検査で原因を調べるか、体外受精に進むかは判断に迷うところ!?

妊娠の成功確率を高めるために、原因を特定することは
とても重要です。それを考えると決して低いとも言えない
確率かもしれません。

腹腔鏡検査はお腹に穴を開けて検査し、異常部が見つかった
場合には摘出手術をその場で行うことがありますが、入院まで
行わないケースが多いと聞きます。

手術といっても短時間で終了し、全身麻酔を行うので、
痛みはほとんど感じないようです。
多くは手術をしたその日のうちに退院でき、もちろん、保険適用内です。

腹腔鏡検査を行うか、検査を止めて体外受精に進めるかどうかについては、
おそらく先生も迷うところかと思います。

一概に結論づけることはできないですが、原因をどうしても知りたい場合には腹腔鏡検査、
時間を優先したい場合は体外受精になるかと思います。

原因不明であれば鍼灸を一度お試しになる選択肢もあります。
鍼灸で体質を整えて免疫を高めることで、低下した子宮の機能が
回復することもあります。


腹腔鏡検査について
(画像:荒木重雄 医学書院 不妊治療ガイダンス改定第2版)