子宮内膜検査と血中ホルモン検査について – 不妊治療のすずらん鍼灸院Q&A

子宮内膜検査と血中ホルモン検査について詳しく教えてください。

病院の基礎体温検査で高温相に異常がみられると言われ、再検査を行うことになりました。
子宮内膜やホルモンの検査を行うと聞きましたが、これらの検査は具体的にどのようなことをするのですか?特に子宮内膜検査はとても痛いと聞いたこともあるのですが・・・。

高温期のトラブルは黄体ホルモンの異常!?

 基礎体温の結果から、高温期に異常があるということですから、「高温期が短い」「高温期と低温期の体温差があまりない」
という状態が最も代表的かと思います。

高温期に異常が見られるということは、一気に体温を上げるための黄体ホルモンが正常な働きをしていないことになります。

子宮内膜は、卵胞期(低温期)にエストロゲンと呼ばれるホルモンの働きにより子宮内膜が厚くなります。

そして、黄体期初期(高温期初期)ではプロゲステロンの働きで
分泌期内膜となり、黄体期中期で着床に適した状態となります。

子宮内膜日付診とは

特に、今回のような黄体期の検査の場合、日付毎に内膜の
変化を調べることから、「子宮内膜日付診」とも言われています。

子宮内膜日付診は不妊検査として古くから行なわれている
方法ですが、精密性に欠けることを問題視する報告があります。

そのため、子宮内膜日付診で異常と診断されたとしても、
絶対的なものでもなく、他の不妊検査を含めて総合的に
判断する材料として用いられています。

※参考
子宮内膜日付診は、近年では誤差の大きい検査法と言われています。
ある実験によれば、同一の標本・同一の病理学者が別の日に
診断した結果、一致率はわずか24%であったという低水準の結果が
得られています。

血中ホルモン検査

血中ホルモン検査とは、血液中に含まれるホルモンの量を調べる
検査法です。妊娠に関係するホルモンとしてエストロゲンと
プロゲステロンを紹介しましたが、このうち、高温期に深い関係の
あるホルモンがプロゲステロンになります。

プロゲステロンは体温を上昇させる作用を担っています。
プロゲステロンの働きが正常でないと、高温期で十分な体温や
日数が得られなくなります。

今回の質問では、まさに高温期の異常なので、「血中プロゲステロン
検査」を行うことになると思われます。

血中プロゲステロン検査は、高温期においてプロゲステロンが
基準値を満たしているかを調べることになります。


生理周期における子宮内膜の変化
(画像:荒木重雄 医学書院 不妊治療ガイダンス改定第2版)

子宮内膜検査を行わず、血中ホルモン検査を行う病院が増加傾向

子宮内膜検査では、細長い金属棒を子宮内から挿入して内膜の
組織を採取することになります。そのため、激しい痛みを伴う
患者さんも決して少なくありません。

このような理由から子宮内膜検査に強い抵抗を感じる女性も
多いです。これに対し、血中ホルモン検査(又は血中プロゲステロン検査)
は基本的に血液検査です。

多くの患者さんが子宮内膜検査に抵抗を感じていることと
信頼性も高くないことから、子宮内膜検査をやらず、代わりに
簡単に検査が行える血中ホルモン検査のみを採用する病院も
増えているようです。

もし、どうしても子宮内膜検査を行いたくない場合には、一度
医師に相談してみて下さい。