経腟超音波診断法(検査法) – 不妊治療のすずらん鍼灸院Q&A

経腟超音波診断法は何を調べる検査ですか

経腟超音波診断法とはいったい何を調べる検査ですか。費用はどのくらいかかり、保険は適応されるのですか?痛みはどのくらいあるかについても教えてください。

経腟超音波診断法は6大不妊検査の一つ

 経膣超音波診断は経腟超音波検査(法)とも言われ、超音波断層装置のプローブを使って、超音波により膣内の子宮や卵巣を検査する方法です。

不妊の状態を調べる超音波検査として、お腹の上から超音波を発信する経腹超音波検査法もありますが、卵巣や子宮などの生殖器官をミクロのレベルで観察できる経腟超音波検査が一般的に用いられています。

経腟超音波検査法では、卵巣や子宮の状態をテレビモニターに映し出して
検査することができ、手で触れて様子を確認する『内診』では調べることの
できない膣内の状態を詳しく検査することができます。

経腟超音波検査法は、子宮や卵巣に生じた子宮筋腫や卵巣のう腫などの
疾患を発見することができ、不妊6大検査の一つとして知られています。

経腟超音波検査の費用ってどのくらいかかるの?

経腟超音波検査は、基本的に保険が適応されるので
3割負担となりますが、保険が適応される回数が限られています。

保険が適応されるのは月1回となっており、費用は、
病院によって異なるものの、数千円程になります。

詳しくは病院で確認すると良いでしょう。

超音波検査は痛くない?

不妊治療で最初に経腟超音波検査法の説明をお医者さんより受けたとき、
抵抗を感じる人が多いと聞きます。
特に「痛くはないか」と心配することが多いようです。

実際のところ、痛さには個人差があり、膣内に当たったりすると
痛みを感じることもあります。

激痛が走るというほどのものではなく、「痛みが少し生じるかも
しれない」「違和感は感じるかもしれない」というレベルのものと
一般的には言われています。

「痛みが生じるかもしれない」ということを恐れるあまり、
そのまま放置して、疾患が悪化するリスクの方が怖いです。

特に子宮内膜や卵巣嚢腫などの疑いがある場合には、
早めに検査を受けて早期発見をすることが重要になります。


(画像:荒木重雄 医学書院 不妊治療ガイダンス改定第2版)

超音波検査は疾患を見つけるだけでなく、卵胞の発育を確認できる

経腟超音波検査は、膣内の疾患を発見できるだけでなく、
卵胞の発育の様子を確認することができます。

具体的に言えば、生理のときには5mmのほどの卵胞が20mmほどに
成長する様子を、テレビモニターを通して見ることができるのです。

基礎体温では、生理周期から排卵日をある程度特定できますが、
的確に排卵日を特定できるわけではなく、あくまで予想のレベルです。

これに対し、経腟超音波検査では卵胞の発育を基礎体温表よりも
正確に見ることができます。

より正確な排卵日を特定することができるのです。

子宮内膜の状態を確認することができる

経腟超音波検査のもう一つの目的は、子宮内膜の状態を確認
することです。

排卵日直前になると子宮内膜は約10mmの厚みになり、3層の
木の葉状パターンと呼ばれる膜のようなものが超音波画像として
見られるようになります。

この3層構造の膜は、排卵が行われたのちに失われます。

もし、排卵のときに、3層の膜状の画像が見られず、着床期の子宮内膜の
厚み8がmm未満の場合は、着床が難しいと診断されます。

このように経腟超音波検査は、子宮内の疾患や異常を発見できるだけでなく、
卵胞の成長や子宮内膜の様子など膣内のわずかな変化さえモニターで
確認することができます。