頸管粘液検査 – 不妊治療のすずらん鍼灸院Q&A

頸管粘液とはどのような検査を行うのですか?

タイミング法で妊娠できず、次のステップに進むことになりました。クロミフェン療法を行うと聞きましたが、いったいどのような治療を行うのですか?また、クロミフェン療法の妊娠する確率はどのくらいですか?

頸管粘液検査は6大不妊検査の一つ

 不妊治療を行うためには、何が原因で不妊となっているかを特定する必要があります。

不妊の原因を調べる主要な方法として6大不妊検査がありますが、頸管粘液検査とはこの6大不妊検査の中の一つの検査法になります。

頸管粘液とは

頸管粘液とは、膣と子宮腔を繋ぐ子宮頸管にある粘液を言い、
「子宮頚管粘液」とも呼ばれます。

頸管粘液は、精子を子宮へと運ぶ大切な役割を担っています。
通常、子宮内は粘々した状態ですが、排卵日に近づくと頸管粘液が分泌して
サラサラの状態になり、精子が子宮まで運びやすくなります。

もし、排卵日になっても頸管粘液が分泌されずに子宮内がさらさらした
状態にならず、ねばり気の強い状態だと、精子が子宮まで運びにくく
なります。

頸管粘液はアルカリ性、排卵日に近づくと分泌量が増加する

頸管粘液は、排卵日に近づくと分泌量が増加するという特徴があります。
通常の子宮(頸管)内はバルトリンと言われる粘液で満たされています。
このバルトリンは酸性のため、通常、膣内は酸性に保たれています。

これは、女性の体を菌やウイルスから守ったり、ウイルスの繁殖を
防ぐため、普段から酸性の状態にあります。

そこで排卵日に近づくと、頸管粘液が分泌し、膣内がアルカリ性となって、
精子が動きやすくなるのです。

つまり、精子は、膣内が良質な頸管粘液で満たされている場合のみ
膣内を泳いで移動することができるのです。

このように排卵のメカニズムは複雑になっており、それだけ女性の
体はデリケートにできているのです。


(画像:荒木重雄 医学書院 不妊治療ガイダンス改定第2版)

頸管粘液検査は頸管粘液の量と粘り気の状態を確認する検査

頸管粘液検査とは、「頸管粘液の量と粘り気」が正常であるか
どうかを調べる検査法になります。

具体的にどのように検査するかと言うと、排卵日の付近で
注射器により頚管粘液を取り出します。

そして、取り出した頸管粘液の量、粘り気(牽糸性)、透明度、PH値などを
検査します。

【頸管粘液検査の正常値あるいは状態】
■頸管粘液
量が0.3〜0.4ml
■牽糸性
 さらさらした状態で伸びやすい状態がベター、 牽糸性が10センチ以上
■弱アルカリ性
pH7.0~8.5
■羊歯状結晶の形成が顕著

上記の基準値については確定したものではなく、
病院によって若干の異なりがありますが、一般的に言われている
正常値を紹介しています。

ある調査機関によれば、上記の頸管粘液の状態を満たしていれば
54%の妊娠が得られ、異常の場合には37%にとどまったという
報告がありました。

頸管粘液量と排卵頻度の関係

ここで頸管粘液量と排卵頻度の関係を示すと下図のようになります。

(不妊ガイダンスの画像)

上手は、最終低温日を「0」としています。
図を見ますと、頸管粘液は排卵日の直前になると分泌量が増え、
最終低温日頃になると「0.3~0.4ml」となります。

この図を見ればお分かりの通り、頸管粘液は正常値を満たしている
ことの他、頸管粘液を調べる時期も重要になります。

また、基礎体温と同様、頸管粘液は排卵日を予測する指標になりますが、
排卵日の日時をピッタリと特定できるものでもありません。