特にに気付きにくいとされている不妊トラブル「LUF (黄体化非破裂卵胞)」は、人によっては毎回このトラブルがあらわれるわけではないため、LUFを裏付ける所見がない限り診断を下すことができません。

今回は、不妊で悩んでいるご夫婦やカップルに、もっと「LUF」のことを知ってもらうため、どのような不妊トラブルなのかをご紹介してゆきたいと思います。

 

黄体化非破裂卵胞とは?

LUF (黄体化非破裂卵胞)とは、月経不順や無月経などの自覚症状のある卵巣機能不全やPCOS (多嚢胞性卵巣症候群) とは違い、自覚症状がほとんどなく、検査をしないと発見することができない排卵・卵巣トラブルのことです。

妊娠するためには、卵巣内でスクスクと育った卵胞が破裂し、成熟した卵子を卵巣外へと排出されなければならないのですが、大きく育ちすぎてしまった卵胞の場合、LHが分泌されたとしても、必ず卵胞が破裂するとは限らず、未破裂状態のまま、黄体化して黄体ホルモンの分泌を始めます。

黄体ホルモンが分泌されると、基礎体温が上がり、ホルモン値も変化するため、いかにも排卵があったかのようにみえるのですが、実際は未破裂の卵胞が黄体化しただけであるため、妊娠に至ることはできません。

 

黄体化非破裂卵胞の代表的な症状

  • いつもより月経が早い、または遅い
  • 月経量がいつもより少ない
  • 排卵痛がある

ただし、LUFは自覚症状がほとんどあらわれない不妊トラブルですので、1年以上、妊活をしているのに、なかなか妊娠することができない場合は、1度信頼できる医師に検査をしてもらうことをお勧めします。

 

黄体化非破裂卵胞の主な原因

  • 過去にクラミジアに感染した経験がある
  • 骨盤内の手術を受けたことがある
  • 多嚢胞性卵巣症候群
  • 子宮内膜症
  • 卵巣嚢腫がある

この5つが挙げられます。

また、LHの分泌を妨げるような高プロラクチン血症がある、排卵時期にありながら不要に鎮痛剤を使用した場合も、卵胞が破裂しにくくなります。

 

黄体化非破裂卵胞の主な治療の方法

LUFが悪さをせずに自然と消滅してゆく場合、新しい卵胞の発育を期待することができるので、そこまで心配することはありません。しかし、LUFが消えずに残っている場合は、新しい卵胞の発育が期待できないため、排卵誘発剤を使うことがあります。

ただし、何度もLUFを繰り返すようならば、腹腔鏡手術や体外受精が必要になることがありますので、家族や医師としっかりと話し合うことが大切です。

 

まとめ

排卵・卵巣のトラブルは、ストレスや加齢などの影響をたいへん受けやすい部分ですので、1年以上、妊活を続けているのに、なかなか妊娠することができないご夫婦やカップルは、1度信頼できる医師に診てもらうことをお勧めします。

すずらん鍼灸院では、不妊にお悩みの方からよく相談をいただいています。妊娠に関することでお悩みや不安、心配ごとがございましたら、ぜひ当院まで足をお運びください。

 

参考書籍:赤ちゃんが欲しい大百科 ビジュアル版
著者名 :木場公園クリニック院長 吉田淳