不妊鍼灸の施術について

妊娠しやすいカラダづくり

排卵→受精→着床の3つのステップが揃ってはじめて妊娠になります。
妊娠反応が出る前に行なうことは妊娠しやすいカラダ作りです。

先ずは、冷え症体質の改善です。
鍼灸施術では経絡(ツボとツボを結ぶ線)の流れが悪い部分を良くし、気・血の流れを良くします。

繰り返し行うことで気、血の巡りが良くなり自律神経も整ってきます。
体調が良くなってくると考えも前向きになります。考えが前向きになると行動が変わります。
体質改善をすると身体だけでなく身の回りのことも好転してくるのです
鍼灸施術だけに依存せずに自分で出来ることを頑張ってみることも大切です。
下記に挙げた5つも組み合わせるとカラダ作りにプラスされます。

  • ストレッチをし、身体を柔らかくすること
  • 家でのお灸
  • 食事が間違えてないかチェックすること
  • 適度な運動(ウォーキング、ジョギングなど)をするよう心掛けること
  • 規則正しい生活をし睡眠を十分取ること

月経期、排卵期、着床期、黄体期と1回ずつ通うことをお勧めしています。
通院期間は3か月単位で見て下さい。
6か月以上通院すると身体の変化に気づき妊娠しやすいカラダになっていきます。

又、当院でも6ヶ月以上通院されてる方の妊娠率は60%と高くなっています。
体質改善のお手伝いをさせて頂き、良い方向へ導きたいと思います。

鍼灸治療で不妊体質が改善される理由

はり灸治療では下記の作用があります。

  • 血流循環を良くする作用
  • 気の流れを良くする作用
  • 自律神経のバランスを整える作用
  • 免疫力を高め自然治癒力を高める作用
  • 体質改善作用

はり灸治療を定期的に行うことで上記の作用があります。
妊娠しにくい方の特徴に冷え、身体が硬いとったことが挙げられます。

身体の「気の流れ、血液の流れ、水分代謝の流れ」を整えることで、妊娠しやすい体質に改善されていきます。
月経周期が乱れてた方がほぼ28日に安定するなどの変化が見られ、質の高い卵子と厚い子宮内膜が形成されるようになります。

その他に自律神経のバランスを整え、リラックス効果もありますので通院して苦痛という感じより、体質が変化してくると通院が楽しくなります。

ホームプログラムとしての安全なお灸の仕方、ストレッチも教えていますのでご自宅で行って下さいね。

鍼灸治療は、体のバランスを整えていきます。バランスが整うと 生理痛、生理不順、卵の質の改善、子宮内膜症、肩こり、冷え性、むくみ、不眠、便秘、慢性疲労、自律神経失調症などが同時に改善されていきます。

又、妊娠中も、つわりの軽減、流産のリスク軽減、腰痛予防、逆子の予防をしながら安産を迎えることを目指します。
体内の血流、気の流れを良くすることで筋肉の緊張を緩め、精神的にもリラックスすることが出来ます。

症状により一人一人にあったオーダーメード治療を行いますのでご安心下さい。

世界でのはり治療レポート

不妊治療の効果「針で」大幅改善

体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった不妊症の女性114人に針治療を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至ったと、名古屋市の明生鍼灸(しんきゅう)院と明治鍼灸大の研究グループが10日、大阪市内で開かれている日本生殖医学会で報告した。

49人のうち4人は自然妊娠だったほか、30人は治療後1回目の体外受精で妊娠に成功したという。
不妊治療の専門家が集まる学会で、針治療による効果を示すデータが発表されるのは珍しい。

報告された114人の治療実績は、1998年2月~2006年6月に、同鍼灸院を訪ねた不妊患者のうち体外受精を5回以上行っても妊娠しなかった女性のもので、治療は、週1~2回のペースで行われ、腹部や足などにある婦人科疾患に効果があるとされるツボを針で刺激した。

 

鍼治療が不妊女性の子宮動脈における血流障害を改善させれるかの評価

セッティング スウェーデンの不妊センター
対象者 不妊以外では健康な子宮動脈内血流障害の増悪10名の女性。体外受精胚移植治療準備の為の性腺刺激ホルモン類似化合物の投与を受けていた。
介入 鍼治療は同時に2箇所に施し、4本の鍼は脊髄に近い筋肉に施し低周波電気鍼で刺激した。他の4本の鍼はひふく筋に電機鍼で刺激した。治療は1回30分週2回で4週間行った。
結果 2例は脱落した。1例は薬物療法を始め、もう1例はホルモン治療に気変わりした。 治療直後と最後の治療の10~14日後の両方で改善した。
鍼治療をした不妊女性の子宮動脈の血流障害を改善することができた。

 

補助的生殖機能における妊娠率に対する鍼治療の影響の評価

セッティング ドイツの受精センター
対象者 体外受精によって良質な胚が得られた健康な女性160人
介入 80人の患者に対して、鍼治療を胚の移植の25分前に行った。残りの80人には鍼治療を行わなかった。
結果 妊娠率は鍼治療を行ったグループは80人中34人(42.5パーセント)妊娠、鍼治療を行わなかったグループは80人中21人(26.3パーセント)妊娠と確認された。
鍼治療は補助的生殖治療後の妊娠率の改善に有用な方法のようである。

 

不妊体質の予防と克服~食事偏

なぜ身体の冷えが起きるのでしょうか?原因の一つが食事になります。
一昔前と比べて、身体を冷やす食べ物を中心とした食生活に移行した点があげられます。
食べ物を大きくわけると、「身体を温める食品」、「身体を冷やす食品」の二つに分けられます。

  • 陽性食品(身体を温める食品)
    血行を促進し、体温を上げる効果がある
  • 陰性食品(身体を冷やす食品)
    熱の発生を抑制し、身体を冷やす効果がある

何事もバランスが必要です。意識して体を温める食事を積極的に摂取する必要があります。

『体を温める食事と冷やす食事』、および『理想的な食事のバランス』『日本型食事の献立例』をまとめてみました。

 

体を温める食事と冷やす食事

温める食事 冷やす食事
  • 山芋
  • にんじん
  • にんにく
  • ダイコン
  • 大豆
  • えんどう豆
  • ゴボウ
  • わかめ
  • 乾燥野菜
  • 玄米
  • きのこ
  • マンゴー
  • パイナップル
  • レタス
  • りんご
  • すいか
  • 白砂糖
  • 人工甘味料
  • ほうれん草
  • わらび
  • ぜんまい
  • たけのこ
  • 化学調味料

不妊体質の予防と克服~ストレッチ偏

全身の緊張をほぐす「指先呼吸法」

  • 肩幅の広さに足をげ、手脇そえる。指先は少しそらす。
  • 鼻から息を吸い込む。この時、手の先から息を吸い込むイメージを持つ。
  • 一度、おなかで止める。
  • 鼻から息を吐く。この時、足の指先から息を吐くイメージを持つ。
先生からのアドバイス

呼吸のイメージを指先に伝えるだけで、身体全が温まってくるのを感じはず。全身に気を巡らせよう!

イライラを退治する 「こんにゃく温湿布」

  • こんにゃくを丸ごとレンジで温めるかゆでる。自分好みの熱さになったら、取り出す。
  • フェイスタオルに包んで、20分ほど腹部に当てる(肩、背中、腰なども可)。
  • こんにゃくが手元にない場合はドライヤーでもOK。
  • 熱さ、風量を調節して時計回りに36回風を当てる。
先生からのアドバイス

お腹が冷えている女性はとても多いです。お腹を温めるだけで驚くほど楽になりますよ。

テレビを見ながらできる 「前屈&開脚ストレッチ」

  • 足を伸ばし、フェイスタオルを足の先に引っ掛けて前屈をする。
    慣れてきたらタオルを外して、足の指先に手がつくまで曲げる(前屈ストレッチ)。
  • 両愛を広げる。この時、内ももにあう内転筋を軽く叩く。
  • 左足の指先に向かって、前屈をする。同じように右側も行う。
  • 正面に向かって、前屈をする。
    理想は両肘が床につくまで曲げること(開脚ストレッチ)。
先生からのアドバイス

ストレッチは、好きなだけやるようにしましょう。楽しくやれば、リラックス効果も高まります。内転筋を和らげるとバランスが良くなりますよ。

初回限定料金~不妊専門のすずらん鍼灸院

執筆者

すずらん鍼灸院 院長プロフィール

すずらん鍼灸院 院長プロフィール

大島宏明 すずらん鍼灸院 院長

■経歴
昭和43年:東京都足立区生まれ
平成13年:日本鍼灸理療専門学校卒業
平成14年~16年:富山県の鍼灸院でインターン研修
平成16年:すずらん鍼灸院開業

■免許

はり師免許番号:119623
きゅう師免許番号:119533
不妊カウンセラー

■所属団体

奇経医学研究会スタッフ
経絡治療学会会員
日本不妊カウンセリング学会会員

新刊:血流をよくすれば、不調は消えていく

不妊鍼灸について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

すずらん鍼灸院